台湾の女子高生のお話。
思春期特有のちょっと同性愛あり仲互いあり孤独あり、と書くと身もフタもないがそんな話。
ちょっと『台風クラブ』を思い出しました。
意外と面白かったです。
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by somefoolsmess
| 2008-10-20 18:07
| 映画鑑賞
映画祭の今年のテーマカラーはエコ緑色。
毎年常連、パン・ホーチョン監督作。
夫婦間の性生活の不一致やボーリング場での新人殺し屋(余文樂が演じている)の初仕事の話とか、ちょっと変な人たちが登場する短編連作(監督の著作の短編集を原作にしている)といったつくりになっています。
言うなればちょっと下世話な星新一って感じでしょうか。
話じたいはどれもかなりブラックユーモアというかやや屈折したものが多いです。
『出エジプト記』を観たときにも感じたけど、この監督の映画って根底にあるものが基本的にダークだよな~。まず通り一遍の人間関係だの感情とかゆーものは描かれていないですし。
私の印象に残ったのは、ツインズジリアンちゃんが冴えない80年代の女子高生を演じているエピソードと、チャップマン・トウと大陸の売春婦のエピソードかなあ。
今は亡き(嘘)陳冠希の怪演もなんといってよいのやら・・・ハハハ。
あ、あと芸能人にあるまじきイーソン・チャンの体躯とか(←ゴメン)。
上映後のティーチインによれば、単純に費用や時間の面での制約から、長編ではなく小さなエピソードの連作にしたそうです。
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by somefoolsmess
| 2008-10-19 17:38
| 映画鑑賞
と言っても2本だけですが。
このところ更に出不精気味な自分に活を入れるべく続けて鑑賞。
1)グーグーだって猫である
大島弓子の漫画世界そのまま映像化した映画という感じ。
森三中の三人がとてもよい雰囲気を醸し出しています。
ただ、ストーリーに恋愛要素はからめなくとも良かった気もします。
客層は中高年女性2二人組みとか一人で来ている男性とかいろいろでした。
2)デトロイト・メタル・シティ
私は原作の社長さんのファンなのですが、実写版でも松雪泰子の熱演というか快演がステキ。ちょっと漫画版より美人すぎる気もしますが。
ドスの効いた声の出し方とか、女優さんてやっぱりすごいなーと思いました。
あの原作漫画の世界および世界観をそのまんま映像化するのはどう考えても無理があるので(笑)、一応単発映画としてまとめられておりまー良かったと思います。
カジヒデキがほんとに甘い恋人歌ってるのって凄いね。
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by somefoolsmess
| 2008-09-10 23:47
| 映画鑑賞
このところ非常に興味をもったグループ、があまり詳しい情報もないので早速
読んでみる。
読んだのはまだざっくりと半分くらいなのですが、30年(記念のボックスセットも出ている)にも渡って活動していると、いろいろ転変も流浪もあるんですねー・・・そうしたグループの人の出入りやら出来事やらが仔細かつぎっしりで(本文脇にも細かい記事が沢山あって読むのが大変)非常に面白い。
・・・でもどなたか日本語訳を出してくださらないかしらん。
またサンフランシスコ出身のグループである彼ら(てっきりベルギーのグループだと思ってた)、彼らがやっていたのはまさに無国籍・ノンジャンルな音楽ではあるけれども、アメリカ→ヨーロッパ→世界各国へ・・・と流転していく彼らの70~80年代までの活動記録を辿ることで、ある程度ヒッピー→パンク→アフターパンク・・・の変遷の流れに重ねることができると思ってもよいのかな。
そしてまだ80年代にはヨーロッパ各国に国境があったりもして。
そのほか、かつて在籍していた華僑二世のボーカリスト、Winston Tongのエゴイズム・悪行諸々(でもこの人、パフォーマーとして魅力的だし面白いので好き)や、ヨーロッパにやってきたメンバーの困窮ぶりというか無軌道破天荒ぶりとか、興味深いネタ満載。何はどうあれグループ30年も続いている(中断期間もかなりありますが)のってやっぱり凄いことなんではないかしらねぇ。
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by somefoolsmess
| 2008-07-28 22:48
| 読む
アナログをは持ってはいたものの、ここ数年ずっとCDを探していたが見つからずだったのよ。
が先日ひょっこり日本で再発されていたのを発見。
1曲めから、絶望も呪詛もとっくに超越したような亡者の声ですよ・・・荒涼そしてまた荒涼。
だけど聴いていると、なんでかすごく落ち着くんだよねぇ。
そういや以前、バレンタイン時期にデパートの特設売り場でニコの『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』(本作に収録)がかかっていて驚いた。購買意欲無くすで。
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by somefoolsmess
| 2008-07-09 00:57
| 音楽鑑賞
シアターNにて。
ショウブラ映画DVDも、セレスティアルによる現地リリースが一段落(というか現時点での最終リリースが去年の12月・・・実質もう終了なのかしらん)したこともあり、日本でももう打ち止めかなぁ、と思っていたところの日本リリース及び上映。
なんといっても嬉しかったのは『空とぶギロチン(血滴子)』がスクリーンで観られたこと!!
(感想は以前書いたので省略)
今回観たものは:
1)ヒーロー・オブ・クンフー 裸足の洪家拳
香港版DVDがYes Asiaでは入手しにくくなっていることもあり、春に香港で慌てて購入していたのでした。戚冠軍様をスクリーンで観られて感無量。
2)香港ラバーズ 男と女
マギーもカリーナもセシリアも、香港映画界の歴代美人女優だと思いますがやっぱり鐘楚紅(←なんとなく本作は昔の袁詠儀に似てるかな)!
可愛らしさと美しさとセクシーさを併せ持っていて魅力的。
あらすじは、80年代前半の香港は本当に生き辛い街だったのだろうなあ・・・としみじみ思う悲劇。
3)チャウ・シンチーの熱血弁護士
流石に賑わってました。飛ぶ鳥落とす勢いの周星馳、絶好調。
梅艶芳がもうこの世に居ないなんて信じられないなあ。
4)空とぶギロチン
この世に居ないといえば、陳観泰のカワイイ弟分を本作で演じていたワン・ユーもだわねぇ・・・。
晩年はかなり経済的にも苦労したようで・・・ご冥福をお祈りします。
で今後のリリースプランですが・・・
『萬人斬』とか『大刀王五』とか、まだまだ色々ありますので何卒よろしく。
なんと
That Petrol Emotionが夏フェス(限定なのかなあ)再結成予定だそうで・・・。
Undertones(←コレも大大大好きなんだけどさぁ)の再結成は一段落したのかしらん?
にしても、うー・・・見たいよ!!見たい!!
そーいや昔、『クロスビート』かなんかで「ブレイクする要素を全て兼ね備えたバンド(≒でもブレイクしてない、ってことでしょ?と当時ワタクシは思いましたよ・・・フフ・・・)」とか書いてあったなあ・・・。うおお・・・(涙)。
今聴いても、『Big Dicision』なんてえらいカッコいい曲だもんなぁ。確かにSean O'Neillサン(確か脱退は子供と一緒に過ごす時間がほしい、てな感じの理由だったのかなー。それも当時すげーかっこよい!!と思ったんだけどもね)が抜けてから、バンドとしてのインパクトは少し薄まったかも知れないですが・・・。
でもダンスビートだのラップだの、誰よりもイチ早く彼らは取り入れてたバンドだったよーに思います。
彼らの1st、『Manic Pop Thrill』がアマゾンでえらい高値だったのにも驚き。
再評価はUndertonesに対してだけじゃないぜ!!と思いたいなぁ。
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by somefoolsmess
| 2008-06-07 01:00
香港に行きました。んで映画は2本ほど観ました。
導演:張艾嘉。
チンピラヤクザ古天樂が、捕まった警察で知り合った、弁護士のお嬢様劉若英と一目あったときから恋におちあっとゆー間にできちゃった婚。授かった可愛い娘には自分が黒社会の一員であることをひたすら隠して育てるが・・・てな話(何しろそれまで自分の肩から胸に入れてたいかめしい虎の刺青を、海水浴で娘が怖がるからぱっちりおめめのトラさんに替えてしまうのよ。刺青屋で「うがー!」と痛みを堪える古天樂の姿の、笑えるけどもなんとチャーミングであることか・・・)。
いやー古天樂が!美男だけど若干古臭くて濃い二枚目(母は以前TVで彼を見て「この人誰?ものっすごいハンサムねー」と真顔で言った)・・・ってのが私の中での彼のイメージでしたが、この映画ではバカでかっこよくてセクシーで可愛げのある、超チャーミングな男性なんでしたわ。
劉若英(ティーンエイジの娘と二役。すげーな)と初めて会った瞬間、彼女の匂いを嗅いでる古天樂がやたらセクシーなわけで。
やがて劉若英が妊娠し、しぶしぶ結婚したんだけども泣き喚く赤ちゃんをあやしているうちに、いつの間にか自分の胸にもたれて眠る姿を見てから、父親の愛情が芽生えだすあたりの、古天樂の動物的な父性がエライ魅力的でした。娘が大きくなってからの老け役もステキ。
ほんでもって古天樂の舎弟役が林雪(70年代と思われる過去シーンの長髪パーマ頭・Gパン姿に爆笑)・莫少聰!しぶっ。
劉若英の父親役が狄龍だったり古天樂の母親役が苗可秀だったりもします。
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by somefoolsmess
| 2008-05-04 22:31
| 映画鑑賞
バスク特集号。
今までも日本の雑誌で時たま特集はあったけど、文化や歴史的な側面からも取り扱っているのはコレが初めてな気がします。
サン・セバスチャンのアローニャ・ベリというバル、数年前に旅行した際はバカンスだったのか、閉まってたんだよなー・・・コレにも載っている雲丹のスープが目茶目茶美味しそう。うーいつの日か。
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by somefoolsmess
| 2008-04-17 22:00
| 読む
先日舞台化(←見に行きゃよかったな~)されたおかげで、ル・シネマでリバイバル中。
やっぱし奥行きある北京の路地裏の映像は、スクリーンで見るといいな~。
文化大革命、北京の街、運命に翻弄されるしかないちっちゃな人間存在・・・陳凱歌の撮りたいものは本作に凝縮されている(と思われる)ため、今後、コレを上回る作品を撮る事はきっと難しいのかもなあ~とも感じました。
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by somefoolsmess
| 2008-04-10 23:31
| 映画鑑賞