基本的に美味しいものは最後に残す主義のわたくしは、DVD買ったけどまだ見ていなかったのでした(てへ)。
あらすじは「謀殺された京劇役者の兄の仇を討つ話」そんだけ。
他の張徹作品に比べ笑顔がまったくない姜大衛(狄龍との回想シーン除く)。そのせいかこの映画の全体的な緊迫感は高い。
狄龍の闘死と舞台上の死がオーバーラップするシーンが劇的。
結局兄狄龍の仇を討つにせよ、それが自分の命と引き換えであることは姜大衛にはハナからわかっていた訳で・・・これが張徹ヒロイズムの極北と言われる所以なのかな。
えー・・・張徹映画において
1)階段:転げ落ちる(または落とす)ためにある
2)真っ白い服:血に染まるためにある
という感じですかね。
映画のクライマックス、仇討ちのため白衣でやって来た姜大衛が敵の家に乗り込む際、「(潜入し易い様)服を着替えろ」と言われるシーンがある。が、姜大衛はその指示を拒む。やっぱりこれは、自分の報復は決死の行為であることが判っていたということなのかしらん。
あ、陳觀泰も出ているのでした。
「あなたのような門下生は見たことないわ~ん」と汪萍に迫られニヤけているうちに姜大衛にブッサリやられる見張りの兄ちゃん役でした。
4月12日追記:『馬永貞』との違いなんかもちょっと考えたい。似てるようだけど違う気もするのよね~このふたつの映画。
THE 30TH HONG KONG INTERNATIONAL FILM FESTIVAL
あーいいなー。徐克の『ブレード』ってそういやもう廃盤なんだっけね・・・。
死ぬまでに一度スクリーンで見てみたいもんです。ジョニー・トウの写真展もあるしぃ~・・・。
香港アクション再ルネッサンスが来るといいなぁ。
#
by somefoolsmess
| 2006-04-06 23:15
| 映画鑑賞
BSで放送されていたのでなんとはなしに見る。
この映画を見ると、北京に行ってみたくなるんだよな~。
チアン先生のお部屋がイイ感じに散らかってて居心地がよさそうなのよ。
ラストはちょっと優しすぎるような気もしますが・・・。
映画じたいは、「リトル・ダンサー」と同じタイプのものだと思うけど、どっちかっていうとあの映画の子は「自分のために頑張る」けど、この子は「父親のために頑張る」。西洋の子と東洋の子の違いなのかしらん。
主役の男の子がヘンに可愛らしくないところも好感が持てますわね。
ヴァイオリン背負って北京の町を走ってく姿がとってもすがすがしいのだ。
・・・しかし、こんな真っ当な「いい映画」が作れる人が「無極」のよーな映画を撮るとは・・・。
#
by somefoolsmess
| 2006-04-05 02:27
| 映画鑑賞
あらすじ:武館の門下生である主人公(元徳)は、孤児であり一番年下であることからも、毎日兄弟子たちからいじめられ、師匠からも落ちこぼれと見なされていた。
正義の武術家(陳觀泰)は、非道を尽くす極悪3人組(王龍威筆頭)を倒そうとするが、罠に嵌り傷を負う。が、辛くも元徳の暮らす武館に逃れる。
師匠に隠して陳觀泰をかくまううち、元徳は、陳觀泰がかつて師匠を倒したほどの武術家であることを知る。師以外の人間から教えを受けることは武術界のルールに叛くことではあるが、強くなりたい一心で陳觀泰から特訓を受ける元徳。ひととおりの鍛錬が終わり、陳觀泰は武館を去る。しかし傷の完治していない陳觀泰は、再び出会った王龍威に命を奪われるのだった(←死に方も含めて涙)。
いっぽう「師に背いた(別の人間から教えを受けた)」ことにより破門された元徳は、武館が極悪3人組により乗っ取られ、陳觀泰も彼らに殺されたことを知る・・・
陳觀泰が出ているとゆーだけで見たので、余り期待はしていなかったけど結構面白かった。
主人公役の元徳(クレジットは江林となってるけど、これは当時の芸名なんでしょうか。しかし裏ジャケに載ってる当時のポスターには元徳って書いてあるしなぁ・・・ナゼ?)って、ジャッキー・チェンの七小福仲間なのかー(Jackie Chen's kung-fu classmateとジャケットに書いてあった)。ふーん。陳觀泰とか王龍威の力強いアクションとは違ってアクロバティック、クルクルピョンピョンと、ものすごい身軽です。
話はまぁ定番の復讐ものではあるんですが、コミカルな元徳(なんとなくスパークスの弟似)と、寡黙な功夫マスター陳觀泰との関係が、師弟とも兄弟とも友情ともいえるような雰囲気で、ほのぼのとしていてよかったです。陳觀泰は、張徹の映画に出ていた頃と比べると
かなりちょっと顔も丸くなっている気もしますが、しぶい兄貴キャラは相変わらずナイスです。元徳の女装はぶきみでした。
ふとCSを付けたらやっていたので、うっかり最後まで見てしまう。
そしてまた泣いてるんだよな~自分。
レスリーも未だに彼以外考えられない配役で凄いんだけど、この映画のコン・リーは凄い。
ずるくて愚かで美しくて逞しくてしかもお母さんで、たまに打算がなくなったりして、女の人120%って感じだ。はぁぁ~(←羨望の吐息だと思ってください)。
でも「再会したけど死ななかった」原作のエンディングのほうがどっちかつーと美しすぎなくて好きかな。
そーいや今日は彼の命日だったのですね。数年前香港の空港で、遠くでちらりと見かけたことがあるけど映画で見たのとおんなじだった。
#
by somefoolsmess
| 2006-04-01 23:49
| 映画鑑賞
あらすじ:清朝で皇帝の命により、「血滴子」なる暗殺兵器(空飛ぶギロチン)が開発される。陳觀泰は皇帝直属暗殺部隊の一員として、訓練を受けて任務(暗殺)に励んでいた。しかし当初は誇り高い任務だと思っていた暗殺部隊は、単に皇帝にとっての政敵抹殺の道具にすぎないことに気づき、隊を脱走する。道中、窮地を救ってくれた大道芸人の女性との間に子どもも生まれ、田舎の町で平和に暮らしはじめる。が、やがて皇帝からの追手が迫り・・・という話。
仲間とギロチン訓練に明け暮れる(笑)さわやかなカンタイ君(出動前の消防士の詰め所みたいに、血滴子が名前入りの棚にずらりと並んでいるところがおかしい)、暗殺ユニフォーム姿(チェーンをあしらった黒装束がかっこよい)、農夫姿(似合いすぎ)、お父さん姿(この人のお父さん役好きだなぁ)・・・と、アイラブ陳觀泰な私にとっては、まさにアイドル映画といってもよい至福の一本(うふ)。
汪禹は、陳觀泰の無邪気な弟分役(暗殺任務の恐怖と罪悪感に耐え切れず反逆者として殺される)。かわいいねェ。
顔の四角い韋弘は、カンタイがいる故に常に暗殺部隊のナンバー2であることから、カンタイを憎悪しつけ狙う役。谷峯のおっちゃんは、ギロチン開発者にして暗殺部隊隊長にしてコーチ(多分)。いうなれば中間管理職みたいな、ちょっと哀愁ただよう悪役。
ギロチンとギロチンが空中でガッキーン!とぶつかり合うシーンとか、なかなか荒唐無稽で面白い。というか血滴子という武器じたいがかなりむちゃくちゃでありえない気もするのですが(使いこなすにはプロ野球選手並みの肩とコントロールが要るでしょう・・・)、各登場人物が、脇役にいたるまで皆きちんと描かれていることもあり面白かったです。
こんどは字幕付きで再度鑑賞。
無駄な部分がなくて、すっきりした映画だよね。
映画のクライマックスとなるべき最後の中村獅童との試合のシーンは、音も少なく早送りされたように撮られている。「この映画は、アクションとしての武術をテーマとしている訳ではないんですよ」ということなのかな。
しかし、やはり・・・主題歌は・・・そのぅ・・・。
この日本版主題歌を歌っているグループにも曲にも、まったく思うところはないのですが、やっぱり映画のテーマや内容からすると、マンダリンの曲のほうがしっくり来る気がします。残念。
#
by somefoolsmess
| 2006-03-30 00:46
| 映画鑑賞
そういえばバービーボーイズ(古)の人と同じ名前だな(漢字違うけど)。
筆者は南米中心とした世界各国のサッカー事情(というかそれに翻弄される市井の人々というか)を題材を撮影する写真家。これまでNumber等の雑誌に載った記事に加筆して再録したものが中心。そういえば数年前、浦和のカレンダーなんかも撮ってたなぁ。
こういう、中丸明なんかもそうだけど、のらりくらりとした文章が続いた後に、なんだかヘビーで核心をついた一行がぽつんと入っている文章のスタイルは好きだ。
でも、この人はせっかく写真が本業なので、もうちょっと写真のページがあるとよかったかな(本書はモノクロだしね)。月並みだけど、いろんな国にはいろんな人がいるのだなぁ。あまりにもいろんな人がいるので、たしかにフットボールを通じても世界はひとつにはならんでしょう。まあそんなもんだろうけどそれでいいのだ。と思える本。
#
by somefoolsmess
| 2006-03-27 23:34
| 読む
あー台湾行きたい。牛肉麺たべたい。マンゴーカキ氷がたべたい。誠品書店に行きたい。お休みくで。
というわけで、ちょっと本棚から引っ張りだす(現実逃避)。
『台湾総統列伝』本田善彦:中公新書ラクレ
めちゃくちゃ面白いですこの本。おそらく日本で蒋経国についてこんなに詳しく書いてある本てそんなにないかも。台湾4人の歴代総統それぞれのパーソナリティ・経歴・功績が時系列に沿って、明るい面・暗い面ともしごく均等に書かれている。他の日本の人が書いた、ちょっと情緒的傾向がつよいタイプの本とは異なり、わりと視点がフラットなので読みやすいと思う。
『まっぷるマガジン台湾2006-07』:昭文社
カラー版ガイドのわりには「奇古堂の沈先生と訪ねる凍頂烏龍茶の里」「台南の歴史建築探訪」とか布袋戯ガイドとか、内容が濃いなぁ。いろんな店のパイナップルケーキ比較研究の記事がオモシロイ。私は「舊振南」のが好き。こんど行ったら、基隆の「李鵠餅店」のを買いたいなー。この本で記事を書いている、片倉佳史さんの本『観光コースでない台湾』なんかも面白い。
『台湾発見 映画が描く「未知」の島』田村志津枝:朝日文庫
すごくためになる台湾映画ガイド。これで紹介されている『老兵の春』のDVDを持ってはいるが、本で書かれている粗筋があまりにも悲しいのでまだ見ていないのであった。
#
by somefoolsmess
| 2006-03-25 22:58
| 読む

←脳天からぶら下がってるチェーンが重いぜ(携帯画像によりボケボケでスミマセン)。
いま、サントリー烏龍茶ペットボトルのオマケになっているキーホルダー。やっぱり孫悟空といえばこのポーズだよね。と左のを入手。CMの三蔵法師はなんだかなまめかしい。
(3/26補記:正しいCM歌詞は「pepper警長」なのですね←サントリー烏龍茶HPより)
いっしょに注文していたバンシーズの「ノクターン」が発売延期になった為、到着が遅れていたプロパガンダのDVDがやっと来た。「DR.マブセ」「ドゥエル」「P-マシナリー」のプロモ2バージョンプラスTVCM版、あとライブ。
意外なようだが、ライブなんてやってたのね(画面テロップからすると、当時のZTTアーティスト全員集合ライブ的なもの?)。アンドロイドみたいなクラウディア・ブルッケンが素敵。
そういえば「DR.マブセ」って昔、車かなんかのCMで使われてた気がする。
ZTTもの再発するならアン・ピガールもなんとかなりませんかね~是非。
#
by somefoolsmess
| 2006-03-22 19:36
| 買う